時間が経過するにつれて資産価値が上がる可能性は高くなります。最も成功している企業の収益は時間経過とともに増加する傾向にあり、投資家がそれに反応することで株価が上昇していきます。株価が上昇すれば株主の利益となります。
当然のことながら、企業が配当を行っている場合、市場に長くいれば配当を活用することもできます。定期的、あるいは2週間や1ヶ月ごとに市場を離れてしまうと、配当が支払われる重要なタイミングで株を保有できないために利益を逃してしまいます。
まだ納得できなければ、こう考えてみてください。パトナム・インベストメントによれば、2017年までの15年間、市場にずっと居続けた個人投資家の年間リターンは9.9%でした。これを多いとみなすか少ないとみなすか、それはあなた次第です。
投資しても儲からない3つの理由:
誰もが株式市場で買うことを多かれ少なかれ恐れているのではないでしょうか。筋が通らないと思われるかもしれませんが、株式市場が数パーセント下落するだけで、保有資産が大きく下がる可能性があります。そのような場合に投資家は怖くなって狼狽売りに走るのです。一方株価が上がれば投資家は市場に押し寄せます。
こうした「罠」に陥らないためには、まずトレーダーがもつ間違った思い込みについて理解する必要があります。
ここでは、その中でも特に重要なものを3つ紹介しましょう:
1.株式市場が安定するまで投資を控える。
株価が下がった後では怖くて市場に入れないという投資家は、この言葉を使いがちです。株価は数日続けて落ちることもあれば、長期間にわたって下落している場合もあります。一方トレーダーが安心できると言うときは、株価が上がっていく場合を指します。結果、安心できる(ように思える)タイミングを待っていては高値で株価を掴むだけに終わってしまいます。安心感というものに余分な額を支払っているわけです。
2. 次の週に値下がりしたら買い戻す。
株価が下がるのを待つトレーダーが使う論法です。しかしパトナム・インベストメントの統計からわかるように、その日の株価がどう転ぶかは、トレーダーには分からないものです。短期的な予測はとりわけ困難であり、だからこそ経験豊富な投資家は株が安いときに買って長期保有するのです。
3.時間をかけて投資する。
賢い投資とは時間をかけて行うもの。偉大な投資家は、何年も何年も株を保有し、利益を伸ばしていくものです。一般的に、投資で成果を上げるには時間がかかります。市場を出たり入ったりする投資ではなく、待ちながら利益を上げていくようにしましょう。